PROJECT NOVA 文庫

この文庫について

読み終えたあとも、
問いが残る本を。

Project NOVA 文庫は、著者 Wanidra と編集 TS のふたりではじめた小説レーベルです。答えを配る物語ではなく、読み終えたあとに問いが残る物語を編んでいます。

作り方

一冊ができるまで

一冊は、人が書いた原案からはじまります。何話で、誰が動き、どう終わるのか——物語の骨格は原案が決め、以降のすべての工程はそれに従います。設計の都合で話の数や結末を動かすことは、私たちの決まりでは許されていません。

そこから、世界の設定、登場人物、語りの方針を、それぞれ別の資料に起こします。全体のプロットを組み、一話ずつの詳細な設計図に落とし、そこでようやく本文にかかります。

書き上がった原稿は、それを書いた人格とは切り離された読み手が読みます。この読み手の仕事は、褒めることではなく壊すことです。構造的な欠陥を最低三つ指摘することが義務づけられていて、「問題はありませんでした」という報告は受理されません。

そして、品質の下限は良心ではなく機械が守ります。水増し、数値と事実の整合、経過年数の計算、伏線の採番と露出回数、文体の癖——これらは検証プログラムが数え、条件を満たさない原稿は次の工程へ進めません。

日本語で書き上げたあと、英語・スペイン語・ドイツ語に訳します。訳文も同じように機械で検められます。

AIについて

道具としてのAI

本文の執筆には、AIを使っています。

ただし、丸投げはしません。何を書くかを決めるのは人で、どう書くかは工程の決まりが縛り、出来上がったものは機械と人の両方が検めます。AIは自動生成機ではなく、この工程のなかの一つの道具です。

手軽に、大量に作ることが目的ではありません。読者が最後まで読み通せて、閉じたあとに何かが残る本。作りたいのは、それだけです。

蔵書目録へ戻る